バタフライピー(チョウマメ)は、蝶が羽を広げたような青い花を咲かせるマメ科の植物です。
紫ワイン「Purple Reign」では、この花が持つ抗酸化作用(酸化を抑えるはたらき)を利用して、酸化防止剤の使用量を極限まで減らすために使われています。
紫色になるのは着色が目的ではなく、酸化防止剤を減らした結果です。
バタフライピーとはどんな植物か
バタフライピーは東南アジア原産のつる性の植物で、和名を「チョウマメ(蝶豆)」といいます。
花の形が蝶が羽を広げた姿に見えることから、この名前が付いたといわれています。
タイやベトナムなど東南アジアの国々では、蒸し料理やお菓子、飲み物の色づけに古くから使われてきました。
日本でも近年、色が変わるハーブティーとして名前を見かけるようになりました。
- マメ科のつる性植物で、東南アジアを中心に自生しています
- 花に含まれる青い色素は、アントシアニンの一種「テルナチン」という成分です
- 飲み物や料理の天然の色づけとして、以前から利用されてきました
- 砂糖水や炭酸水に加えると色が変わる様子が、SNSで紹介されることもあります
バタフライピーは世界各国で親しまれてきた植物で、透明な飲み物に加えるだけで色が変わる素材として、飲食業界でも注目されています。
合成着色料ではなく、こうした植物由来の色素を選ぶ造り手も少なくありません。
Purple Reignは、造り手が愛する妻のために酸化防止剤を植物色素で代用しようと試みた結果、偶然生まれたワインです。
数ある天然色素の中からバタフライピーが選ばれた理由は、この抗酸化作用にあります。
できあがったワインには、人工的な着色料・甘味料・香料を使っていません。
白ワインが紫色に変わる仕組み
ワインづくりでは、酸化を防ぐために酸化防止剤(亜硫酸塩など)を使うのが一般的です。
酸化が進むと、ワイン本来の香りや味わいが損なわれやすくなるためです。
酸化防止剤の使用量は、ぶどうの状態や造り手の考え方によってワインごとに異なります。
Purple Reignは、バタフライピーの抗酸化作用を活かすことで、この使用量を通常より抑えています。
バタフライピーの色素には、酸性かアルカリ性かによって色が変わる性質もあります。
アルカリ性に近いと青色に、酸性に近づくと紫や赤みがかった色へと変化します。
ワインにはぶどう由来の酸が含まれているため、加えられたバタフライピーの青い色素がこの酸と触れ合い、紫色に変わります。
つまり紫色は、酸化防止剤を減らす工夫と、ぶどうそのものが持つ酸との、2つが重なって生まれた色です。
Purple Reignは、次の3種のぶどうをブレンドした辛口の白ワインです。
| ぶどう品種 | 比率 |
|---|---|
| セミヨン | 57% |
| ソーヴィニヨン・ブラン | 34% |
| シャルドネ | 9% |
紫ワインが生まれた背景については、紫ワインとはのページでさらに詳しく説明しています。
着色料を使っているのでは、という疑問
「色がついているなら着色料を使っているのでは」と感じる方もいるかもしれません。
見た目だけで判断すると、そう思うのは自然なことです。
ですが、Purple Reignの紫色はバタフライピーという天然の植物由来のもので、目的は着色ではなく酸化防止剤を減らすことにあります。
色をつけるために色素を加えたのではなく、酸化防止剤を減らす工夫の結果として色が変わった、という順序です。
天然色素を用いた紫色の白ワインとしては世界初(2019年9月 自社調べ)とされています。
発売当初の初回ロット1,000本は、日本に到着する前に約5時間で完売しました。
色そのものが目的なら、合成着色料を使う方が手間もかかりません。
あえて天然の色素を選んだ経緯を知ると、色の見え方も変わってきます。
「甘そうな見た目だから食事に合わないのでは」と思われることもありますが、Purple Reignはぶどう本来の辛口です。
色の印象と、実際の味わいは別のものとして捉えていただけると分かりやすくなります。
紫色の理由を知ったうえで味わう
バタフライピーは、ワインを紫色に見せるための着色料ではありません。
酸化防止剤の使用量を極限まで減らすために選ばれた、天然の植物色素です。
その色は、ぶどうの酸とバタフライピーの色素が触れ合うことで生まれた結果でもあります。
色が生まれる理由を知ってから飲むと、グラスの中の紫色がより印象的に映ります。
知っていることは、贈り物や食事の席で自然な話題にもなります。
紫色は見た目のインパクトが強い分、味わいを実際に確かめないままのイメージだけで判断されがちです。
辛口の白ワインとしての味わいは、飲んではじめて分かります。
取り扱いのある飲めるお店で、その色と味わいを確かめてみてください。
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